こそだてドクターのおはなし
【溶連菌感染症】子どもの喉の痛み。溶連菌を疑うチェックポイント|こどもの病気とホームケア
公開日:2026/03/31

監修:小児一般、小児救急・野田 慶太先生
溶連菌感染症とは?
溶連菌感染症は、正式にはA群溶血性レンサ球菌という細菌が原因で起こる病気です。この細菌は、喉や皮膚に感染してさまざまな症状を引き起こします。特に、お子さんの間で集団感染が起こりやすいのが特徴です。
どんな症状が出るの?
溶連菌感染症の症状は、感染した部位によって異なりますが、最も多いのは喉の炎症です。 主な症状は以下の通りです。
①喉の痛み:口蓋垂(のどちんこ)の周りが赤く腫れて、強い痛みを伴います。
②発熱:38℃以上の高熱が出ることが多いです。
③体や手足にできる赤い発疹:体全体に細かい赤い発疹が出ることもあります。
④イチゴ舌:舌の表面が赤くぶつぶつとした、まるでイチゴのような見た目になることがあります。
これらの症状は、風邪と似ているため見分けがつきにくいことがありますが、鼻水や咳があまり多くないのが溶連菌感染症の特徴です。 症状は、治療を始めると比較的早く改善することが多いです。
どのように感染するの?
溶連菌は、主に飛沫感染と接触感染で広がります。感染した人の咳やくしゃみ、あるいは唾液がついたおもちゃやコップなどを介して感染します。 特に、保育園や幼稚園、小学校など、お子さんが集まる場所で流行することがよくあります。
治療は?
溶連菌感染症は抗菌薬で治療します。 溶連菌は抗菌薬がよく効く細菌なので、適切な薬をきちんと飲むことで、症状は数日中に良くなります。 ただし、症状が改善しても、自己判断で薬を途中でやめてはいけません。再発を防ぐため、そして腎臓病やリウマチ熱といった合併症を防ぐために、処方された期間(通常は10日間程度)、最後までしっかり飲みきることが非常に重要です。
薬を飲み始めてから24時間以内であれば、感染力はほとんどなくなりますので、お子さんが元気になり、熱が下がっていれば、登園・登校が可能です。
予防するには?
溶連菌感染症の予防法には、特別なワクチンはありません。 日常的な予防対策が大切です。
①手洗い・うがい:外出から帰宅した時、食事の前には、石鹸で丁寧に手洗い・うがいをしましょう。
②食器やタオルの共用を避ける:感染者との食器やタオルの共用は避け、家族間でも注意しましょう。
③咳エチケット:咳やくしゃみをする際は、口と鼻を覆い、周りの人にうつさないようにしましょう。
最後に
「熱があって喉が痛い」「体に赤い発疹が出ている」など、溶連菌感染症が疑われる症状が見られた場合は、早めに小児科を受診してください。 適切な診断と治療で、合併症を防ぎ、お子さんの回復を早めることができます。